一般的な頭痛分類

ある統計報告によると、日本人の15歳以上の約3900万人が慢性頭痛を抱えているといわれています。これは日本人全体の約39%に相当する数字で、その内訳は、緊張型頭痛が2200万人、片頭痛は840万人、その他の頭痛が900万人といわれています。

一般的に頭痛は大きく二つに分類されます。先に述べた二次性頭痛以外の、これら緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、混合型頭痛などは一次性頭痛と呼ばれています。その特徴を表で簡単にまとめましたので、見てください。

片頭痛と群発頭痛も筋肉に起因する

つらい頭痛がなぜ起こるのかといいますと、定説と異なり、私はどの頭痛も「筋肉に起因する」と考えます。

一次性頭痛の中でも、緊張型頭痛はおもに頭部と頸部や肩部の筋肉が縮むことに起因するといわれています。

一方、片頭痛や群発頭痛は神経に起因するといわれています。しかし、私は片頭痛も群発頭痛も「筋肉に起因する」と考えています。そう考えないと説明がつかないことが多いからです。

一般的には、片頭痛は三叉神経によって起こるといわれています。顔面の皮膚、口や鼻の中の粘膜、咀嚼筋などを支配する三叉神経が、過度に興奮することにより、脳血管のまわりの神経が炎症を起こし、頭痛が現れるという説です。

しかし、片頭痛と診断されている人では、むしろそれらと関係のない部位に、円形のスポットで痛みが出ることも多いのです。三叉神経の領域だけに、頭痛が起こる人はほとんどいません。ですので、私は三叉神経説だけでは片頭痛を説明しきれないと考えています。

また、片頭痛と診断されている患者さんにたずねると、医師から「緊張型ではない、群発でもない、では片頭痛だ」と診断されたケースも少なくないようです。片頭痛は便利な病名なのです。

左右のどちらか片方に起こるから片頭痛と診断される患者さんもいます。実際にそのような患者さんを施術すると、左右の筋肉のかたさの違いが顕著です。

たとえば、右側頭部に片頭痛がある人には、右の首や肩の筋肉が左に比べて明らかに緊張し、こりかたまっているケースが多く見られます。しかも、そのこりかたまっている部分を圧迫すると頭痛の症状が再現され、右側頭部に痛みが発生します。そして、その部分のこりを取り除くと頭痛は消えてしまいます。

群発頭痛についても同様に、特定の筋肉に異常な緊張が見られますが、それらをほぐす治療を継続的に行うことで、頭痛の発作が軽減、または消失します。

このことから、緊張型頭痛だけでなく、片頭痛や群発頭痛も筋肉が原因となっていると考えることができるのです。実際に、当院ではこの考えに基づいて頭痛治療を行い、多くの患者さんがつらい頭痛から解放されています。